こんにちは、暖淡堂です。
十八史略原文の電子データ化を進めています。
ずいぶんと長い書物なので、時間がかかっています。
忘れかけている部分も多いので、十八史略の始まりを、振り返ってみたいと思います。
「太古」は「天皇氏」から始まります。木徳によって王となったとされています。
この木徳とは五行(木・火・土・金・水)の一番初め。「木は火を生じ、火は土を生じ、土は金を生じ、金は水を生じ、水は木を生ずる」とされていて、その最初に置かれています。
「天皇氏」の時代は、純朴な人々だったので、ことさらなことをしなくても、世の中が穏やかに治っていました。
「天皇氏」の次の「地皇氏」は火徳をもって王になるとされます。
「天皇氏」も「地皇氏」にもそれぞれ一二人兄弟がいました。
その兄弟の一人一人の寿命が一万八千歳。
そもそもが人ではなく神様のような存在だから、これだけの長寿となっているのでしょう。
「地皇氏」の次が「人皇氏」。
この時に中国は九州(九つの国:冀、兗、青、徐、揚、荊、予、梁、雍)に分かれます。
これらの国の名前は、その後の歴史でも何度も現れます。
地名として残っているものもありますね。
「有巣氏」の頃は木の上に巣を作って住んでいて、木の実を食べていました。
その次の「燧人氏」の時代になって人は火を使って調理することを覚えたようです。
「十八史略」はこんな感じで始まります。古事記や日本書紀とはずいぶん違いますね。
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「十八史略」原文の電子データ化、継続しています。本サイトのリンク先のページでご確認いただけます。
引き続きよろしくお願いします。
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