こんにちは、暖淡堂です。
「勘辨」の15回目です。
ここでも、臨済は僧と短い言葉のやり取りをしています。
ここから学べるのはどのようなことでしょうか。
臨済録の原文全文は以下のリンクからご確認ください。
師見僧來、展開兩手。
師は僧が来るのを見て、両手を広げた。
僧無語。
僧は無言だった。
師云、會麼。
師は言った、わかったか、と。
云、不會。
僧が答えた、わかりません、と。
師云、渾崙擘不開、與爾兩文錢。
師は言った、崑崙山は裂き開けないままだが、銭をいくらか与えてやろう、と。
臨済は、この僧の答えをなんらかの意味で認めたのでしょうか。
少しはやるな、しかしまだまだだ。
そう言っているように思えます。
そして、銭をいくらややるので、また出直してこい。
臨済はそう言っているのではないでしょうか。
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「臨済録」現代語訳は、全文の推敲を終えたら、関連する地図、臨済の生きた時代の年表などと合わせて書籍にする予定です。
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