伏羲氏(庖犠氏)と易とのつながり 十八史略原文データ化PJ

2022-11-21

古典

伏犧氏と易

 

こんにちは、暖淡堂です。

十八史略原文のデータ化を進めています。

今回は伏羲ふくぎ氏の部分を紹介します。


伏羲氏

この伏羲氏、易を学んでいる人には親しみのある名前かと。

十八史略には「始畫八卦」、つまり易の「乾、兌、離、震、巽、坎、艮、坤」の形を最初に書いたのは伏羲氏であるとされています。

時代的にはさらに後になりますが、殷を倒し周を建国する武王の父の文王が、この八卦を二つずつ組み合わせて六十四卦を作りました。

八✖️八で六十四通り。

現在の易の占いで使う六十四卦表にある卦ですね。

その大元の八卦を考え出したのがこの伏羲氏。


伏羲氏はさらに人々に猟(漁)をすること、神に捧げる生贄を養うことなどを教えました。

中国における伝統的な儀式の始まりが、この伏羲氏とされています。


伏羲氏と女媧氏

伏羲ふくぎ氏の姿は、とても不思議なものでした。

「蛇身人首」。十八史略などの史書にはそう書かれています。

蛇の身体に人間の頭(または上半身)が乗っていたようです。

ちなみに、この次に出てくる女媧じょか氏も姿は似ていたと考えられています。

女媧と伏羲は兄妹、または夫婦と考えられていて、婚姻の始まりともいわれています。

ただ、この婚姻の始まり、などの部分は後世の考えられたもののようですね。

 


Zhongguo gu dai shu hua jian ding zu (中国古代书画鑑定组). 1997. Zhongguo hui hua quan ji (中国绘画全集). Zhongguo mei shu fen lei quan ji. Beijing: Wen wu chu ban she. Volume 1.


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十八史略の原文データのページを目次と本文にそれぞれ分けました。

適宜ご参照いただけますと幸いです。



十八史略目次

  


十八史略巻一

  


十八史略巻二

  

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