こんにちは、暖淡堂です。
「十八史略卷一」の6回目です。
黄帝の部分の終わりのところです。
黄帝は天下をよく治めたので、群臣からも好かれたようです。
十八史略(全卷)目次は以下のリンクからご確認ください。
嘗晝寝。夢遊華胥之國、怡然自得。其後天下大治、幾若華胥。世傳、黄帝采銅鑄鼎。鼎成。有龍、垂胡髯下迎。帝騎龍上天。羣臣後宮、従者七十餘人。小臣不得上、悉持龍髯。髯拔。堕弓。抱其弓而號。後世名其處曰鼎湖、其弓曰烏號。黄帝二十五子。其得姓者十四。
黄帝はある時、昼寝をして夢をみた。
その夢で華胥という国に遊び、とても嬉しくて満足した。
それから天下は大いに治まったが、それは華胥の様子にとてもよく似ていた。
世に伝わるところによれば、黄帝は銅を採掘して鼎を鋳造したという。
その鼎が完成した時、龍が現れ、黄帝を迎えるため、長いあごひげを垂らした。
黄帝はその龍に乗って上天した。
群臣や後宮にいる者で、黄帝に従ったのが七十人余り。
小臣などはついて行くことができず、みな龍のひげにつかまったが、そのひげは抜け落ちてしまった。
すると、空から弓が落ちてきた。
地上に残った者たちはその弓につかまって号泣した。
後世その場所を鼎湖と名づけ、その弓を烏號と呼ぶようになった。
黄帝には二十五子あった。
そのうち姓を得て諸侯として立った者は十四人だった。
武力で天下を手に入れた黄帝でしたが、政治の手腕はあったようです。
臣下の人たちもよく働き、天下はよく治まっていました。
華胥という国のことが出てきます。
そこでは政治がよく行われ、人々の風俗もよい、理想の国。
黄帝はその国を夢で見て、その様子にとても満足しました。
黄帝は華胥のような国を現実に作ろうとしたのでしょうね。
黄帝の最期は、龍に乗って天に上るというもの。
いかにも伝説の帝らしいといえるかもしれません。
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