「ついに黄帝は炎帝とその子孫による統治を終えさせ、自ら天子となった」 十八史略卷一 第5回目

2024-05-09

十八史略

十八史略,全文,現代語訳,物語

 

こんにちは、暖淡堂です。

「十八史略卷一」の5回目です。

伝説の黄帝の部分の続きになります。

十八史略(全卷)目次は以下のリンクからご確認ください。 

十八史略目次

  

遂代炎帝爲天子。土德王。以雲紀官、爲雲師。作舟車以済不通。得風后爲相、力牧爲将。受河圖。見日月星辰之象、始有星官之書。師大撓占斗建作甲子、容成造暦、隷首作算数。伶倫取嶰谷之竹、制十二律筩、以聴鳳鳴。雄鳴六、雌鳴六。以黄鍾之宮、生六律六呂、以候氣應、鑄十二鍾、以和五音。


ついに黄帝は炎帝とその子孫による統治を終えさせ、自ら天子となった。

黄帝は土徳の王であった。

雲を官職の呼び名としたので、官職を取りまとめる者を雲師といった。

舟や車を作って、交通のなかったところを行き来できるようにした。

風后ふうこうという賢者を宰相にし、力牧りょくぼくを将軍とした。

黄帝は黄河の大魚から河圖かとを授かったともいわれる。

日、月、星辰の現象を見て、最初に天文について書き記した。

大撓たいとうは北斗七星の回転を調べて十干・十二支を定めた。

容成ようせいは暦を作り、隷首れいしゅは数を計算する方法を考え出した。

伶倫れいりん嶰谷かいこくの竹を取り、十二律とうを作ったところ、鳳鳴ほうめいの鳴き声を聴いた。

雄の鳴き声が六、雌の鳴き声が六。

音階の基準である黄鍾こうしょうの宮に基づいて、六律(陽声)六呂(陰声)を生じさせ、それに気象が応じるかを確かめた。

十二の鍾を鋳て、それで五音が調和するようにした。

 

この部分には、耳慣れない言葉がいくつも出てきます。

黄帝が黄河の大魚から授かった河圖(河図)と、音階の十二律についてはリンクをつけました。

それぞれご参照ください。

少しずつ勉強しながら現代語訳を進めたいと思います。


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