勘辨(16)「覺云不審」(大覚は言った、ごきげんよろしゅう、と)「臨済録」より

2023-06-24

古典 臨済録

臨済録原文全文と現代語訳

 

こんにちは、暖淡堂です。

「勘辨」の16回目です。

臨済と大覚とのやり取りを見ていた僧たちが、臨済と大覚はすでに親しいのだろうか、と言い始めます。

それに対し、臨済と大覚はどのように応じるでしょうか。



臨済録の原文全文は以下のリンクからご確認ください。 

「喝!!」の声が戦乱と混沌の世に響いた 臨済の生きた時代


  

大覺到參。

大覚が参禅にやってきた。


師舉起拂子。

師は払子を立ててみせた。


大覺敷坐具。

大覚は座具を敷いて座った。


師擲下拂子。

師は払子を投げ落とした。


大覺收坐具、入僧堂。

大覚は座具をかたづけ、僧堂に入って行った。


衆僧云、這僧莫是和尚親故、不禮拜、又不喫棒。

集まった僧たちが言った、あの僧は和尚と親しいのだろうか、礼拝もしないし、それで棒をくらうということもなかった、と。


師聞、令喚覺。

師はそれを聞き、大覚を呼び出した。


覺出。

大覚が現れた。


師云、大衆道、汝未參長老。

師は言った、僧たちがみな、汝はまだ長老にあいさつもしていないと言っているぞ、と。


覺云不審、便自歸衆。

大覚は言った、ごきげんよろしゅう、と。それから僧たちの中に戻って行った。



 

臨済も大覚も、そもそも相手のことなど気にしていなかったのかもしれません。

それでも周囲の目からは、なんらかのやり取りがされているように見えてしまいます。

そして、そこからなにか学ぶべきものがあるのではないか、と。


臨済は大覚を呼び出し、お前は先ほど、あいさつをしなかったのか、と問います。

大覚は、即座にあいさつをして下がります。

そのあいさつは、二人の間の親しさのようなものの表現ではなく、むしろ「なんでもない」ということを意味しているように思えます。

そして、そのような振る舞いこそ、臨済が求めていたものかもしれません。


*****


「臨済録」現代語訳は、全文の推敲を終えたら関連する地図、臨済の生きた時代の年表などと合わせて書籍にする予定です。

 

臨済録原文全文リンク

 

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