こんにちは、暖淡堂です。
「勘辨」の2回目です。
臨済は喝と棒の一打で、僧に何かを伝えようとしています。
それはどのようなことでしょうか。
ここは、とても動きのある部分です。
臨済録の原文全文は以下のリンクからご確認ください。
師問僧、什麼處來。
師は僧に尋ねた、どこから来たのか、と。
僧便喝。
僧はすかさず一喝した。
師便揖坐。
師はさっと座をゆずった。
僧擬議。
僧はためらった。
師便打。
師はすぐに打った。
師見僧來、便豎起拂子。
師が僧の来るのを見て、払子を立てた。
僧禮拜。
僧は礼拝した。
師便打。
師はすぐに打った。
又見僧來、亦豎起拂子。
また僧が来るのを見て、同じように払子を立てた。
僧不顧。
僧は見向きもしなかった。
師亦打。
師はまた一棒を加えた。
臨済は、僧が自身のありのままで応答したときに、礼拝しています。
その後はどれもダメです。
心の構え、無駄な動きが見られます。
それらに対し、臨済は一喝し、一棒を加えています。
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「臨済録」現代語訳は、全文の推敲を終えたら関連する地図、臨済の生きた時代の年表などと合わせて書籍にする予定です。
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