普段使わない漢字や古い字体の漢字を入力する方法四つ

2022-12-05

還暦記 古典

普段使わない古い字体の漢字

 

こんにちは、暖淡堂です。


漢字の入力をする時に困るのが、欲しい漢字がすぐに出てこないこと。すぐに出てこないばかりか、そもそも変換候補にすら出てこないこともあります。

そんな場合、皆さんはどうされていますか。


僕は漢字ばかりの入力を毎日続けています。漢文原文のデータ化と現代語への翻訳をしているからです。

一番初めに取り組んだのが中国春秋時代の名宰相の名前のもとに集められた文章からなる書物「管子」の中の「心術上下」、「白心」、「内業」。

普段使わない漢字が多く、また古い字体ものもたくさんあります。それらを一文字ずつ手入力しました。

特に、最初に「心術」に取り組んだ頃は、まだ慣れていなかったので時間がかかりました。


それでも、色々と苦労しながら作業していると、マイクロソフトオフィスのワードで、普段目にすることのない漢字のデータも結構使えるということがわかりました。

で、最近は「十八史略」に取り組んでいるのですが、WindowsのPCが壊れた後に乗り換えたMacのワープロソフトPagesの辞書にデータが無いものが多く、苦労しています。


それでも、今のところ時間はかかりますが、なんとなく作業は進められています。

こんな作業を日々行っていると、普段使わない漢字を入力する方法についての知識が少しだけ蓄積されてきました。それを共有させてください。

古い漢字などの入力を諦められた方などの参考になれば嬉しいです。


普段使わない古い字体の漢字を入力する方法四つ

1.ワープロの文字データのどこかにある可能性はあるので、変換候補を表示させ続ける

時間がかかりますが、それほど間違いの無い方法は、ワープロソフトのWordとかPagesとかの変換候補をずっと見ていく方法です。

文字が小さいので、とても目が疲れますが、普段使わない、見たことも無いような漢字のデータが登録されていたりします。

僕は、まずはそれで探します。

漢文でよく目にするのに、変換候補としてはずっと後の方でないと出てこないなんてものばかりですね。そういう漢字は迷わずユーザー辞書で登録します。それで変換が早くなります。

例えば「之」とか「而」とか「也」とかです。

漢文ではよく出てくるのですが、変換候補としては後の方にあることが多いです。

基本的な感じなのですが、これらの文字を表示させるのに、スペースキーを10回以上、押さないといけません。

ユーザー辞書での登録は必須です。

また、この方法を使い続けるには、何よりも忍耐力が必要です。目も疲れます。

おまけに、耐えて作業していても、求める漢字が表示されないこともあります。

その時の、気持ちの整理も速やかに行う必要があります。


2.ワープロやブラウザの手書き入力機能を使って探す

マイクロソフトのワードでは、手書き入力の機能がありますね。これで変換候補が表示できます。これはとても便利です。 

MacのPagesには同じ機能が無いのですが、Googleの入力支援機能が使えます。ブラウザ上で使うものですが、それなりに便利です。

このブログ記事もキー入力ではなく、手書き入力機能を使って所々書いています。

詳しくは以下のリンク先をご参照ください。


Google 入力ツール


ただし、手書きでも求めている漢字が表示されないこともあります。 

漢字の入力は根気のいる作業であります。 


3.偏(へん)と旁(つくり)に分けてネットで検索する

表示させようと思っている漢字の偏と旁がわかれば、それでネット上で検索することができます。 

この時に必要になる知識が、偏と旁。

例えば「氵に足」のように検索ウインドウに入力します。そうすると、漢字データを集めているサイトがいくつかヒットします。そのサイトの表示を利用します。 

これらは、どうしても漢和辞書を手元に置いて作業する必要があります。偏とか旁とかの知識が必要になりますので。 

お気に入りの辞書を使い込むことになります。 

僕は以下の辞書をずっと使い込んでいます。

全訳 漢辞海 第三版

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僕は第三版を使い続けていますが、第四版が出版されているようです。


4.関連する記事をネット上で探す

上にあげた方法でも出てこない漢字もあります。

最近作業した中では、例えば「廑」。中国古代の夏の国の王として名前が出てきます。

これは漢字変換ではどうしても出てきませんでした。そこでどうしたか。

僕は先人たちの力に頼りました。WikiPediaで夏の歴代の王の名前が出ているページを探しました。そこに「廑」の文字がありました。

その他に、「釐」の文字。

これを見て、あれ、どこかで見たことがあるな、と思って考えていると、「ちろり」のことを思い出しました。日本酒を温めるための容器ですね。

で、すぐに「ちろり」で検索してこの文字を表示させることができました。

この文字は「おさめる、あらためる」という意味があるようです。

こんな感じで、目にした文字をなんとなく覚えているということも役に立つこともあります。


ちなみに、最近暖淡堂が多用しているサイトは以下の二つです。

漢字辞典online

読み方がわかっていて、ワープロソフトの辞書には登録されていないような漢字を探すのに使えます。そんな漢字のデータもあるのか、と驚くようなものもあったりします。

ウィクショナリー日本語版

古い字体のデータを探したりするときに使えます。新字体を検索窓に入れて検索実行すると、旧字体も表示されます。

それぞれで表示された漢字をユーザー辞書に登録すると、普段使っているワープロソフトでの変換候補に出てくるようになります。


*****


もう数年、漢字ばかりの文章の入力をしていますが、今でもとても時間がかかります。 

もっと効果的な方法を見つけたら、また共有したいと思います。 

 

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